出演デンゼル・ワシントン, マートン・チョーカシュ, クロエ・グレース・モレッツ
ジャンル外国映画
絶対的な強さを持つ主人公がカッコいい!
心優しくて強い主人公
2014年にアメリカ合衆国で制作されたアクションスリラー映画。
主人公:ロバート・マッコール – デンゼル・ワシントン
平穏な日々を送る主人公。誰からも好かれる優しい人物。ホームセンターで働いているロバートは色んな人の相談役にもなっている。同僚のラルフィが警備員になるために痩せるための協力をしている。
ロバートは読書をすることが好きで、暇さえあれば読書をしている。ある日、お気に入りのレストランで食事をしていると、少女アリーナがいる。少女は娼婦として働いているが、本当は辞めて歌手になりたい夢がある。
だが生きていくにはお金がいるので娼婦をやめる事ができずにいる。ロバートは行きつけのレストランに通うたびにアリーナと会話を交わす。ロバートは困っている人を見ると、救わずにはいられない人間。アリーナの事を気にかけている。
ラルフィ特訓する
ロバートは同僚のラルフィの訓練をしている。ダイエットや筋肉をつけるための訓練など。警備員になるためにロバートは協力をする。
アリーナを救うために
アリーナはある日、顔に傷があった。アリーナはロバートの優しい声が聞きたくて、同じテーブルに座って食事をすることに。オリジナルのCDをロバートに渡す。
ロバートの指に結婚指輪が無い理由を聞く。ロバートの奥さんは亡くなっている。本を読む理由は奥さんが本をよく読んでいたからだそう。
アリーナには心の優しい人間が必要。アリーナが殴られている所を目撃したロバートは、アリーナを救う事を決心する。
この出来事があってからアリーナはレストランに来なくなってしまった。店主からアリーナが殴られて病院のICUにいる事を聞かされる。酷く殴られているアリーナの姿を見て、すぐにアリーナの店のアジトに行く。
お金を払うからアリーナを開放してくれないか?自由を与えてくれないか?と頼み込む。そんな事を受け入れられるわけがない。
強さとは
アリーナの開放を断られたロバートは圧倒的な強さで敵を全て殺してしまう。善人であるロバートは、誰からも信頼される優しい人間で、善人を守る為には悪党を全滅させてしまうくらい強くもある。
この映画の中での善人とは、真っ当に生きようとしている弱い人間を暗闇に引きずりこもうとする悪から守る事。人を殺したとしても、悪から知り合いや友達を守るためなら最終的には暴力もふるう。
暴力をふるう前にきちんと交渉するわけだけど、悪からしたら、殺しにやってくる人間は悪なわけで。
良い事ばかり言う善人とは違い、間違ったことをしてでも守ろうとする姿は実に人間らしくてカッコいいと思う。本当の善人はこういう人なんじゃないかとも思う。いいところばかりの人間は信用できないし、いいことばかり言う人間は、結局何もしてはくれないからね。
時計
この映画のキーアイテムである時計。敵の人数を数えて、倒し終わるまでの時間を予測するための時計。ストップウォッチの役割だ。尋常じゃないくらい強い主人公だからこそ、人にやさしくできるのだと思う。
ロバートの殺し方は処刑スタイル。首を一瞬で切って苦しまずに殺す方法。これもロバートの優しさかと思う。
ラルフィの不幸
初回からラルフィのダイエットは警備員になるためだと映画の中で言われてきた。
だけど、警備員になれた日、お母さんの店の火事で警備員を辞めて、お母さんの店を手伝う事になった。火事は人為的に起こされた火事だった。火事を起こしたのは汚職警官だった。店主から金を巻き上げ、払わなかったら放火をしている警官だった。ロバートはその警官2人を捕まえて、お金を全ての人間に返せと促す。
その後、ロバートのおかげでラルフィは警備員になる事ができる。
困っている人を救う正義の味方
それぞれ、困っている人の全てをそのまま救うわけではなく、ある程度頑張っている人の最後の一押しをしたり、本当に困っている人に絞って上手く助け船を出していく主人公ロバート。
まるっと助けるわけではなく、助けたことを恩着せがましく知らせるわけでもなく、ただただ自然に良いタイミングで助け船を出してくれるので、甘えや嘘のある人間を助けたりはしない。
頑張っている人、頑張って生きている人、そんな人たちに、少しだけ背中を押してあげる主人公はやっぱりカッコいい。多分普通に生活しているだけではロバートが殺しをしたり、助けるために動いてくれていることなんて気づかないだろう。ただ、ラッキーな事があった!という感じで終わりだろう。
実際の世の中にもそんなことは山ほどあると思う。
自分の中では、助かったーと思ったり、ラッキーだと思う事も、誰かのおかげで手に入れる事ができた幸運だったのかもしれない。本当の正義の味方は自分から「助けたよ!」なんて言わないだろうしね。
だからこそ、ラッキーな事があったり、危機一髪な出来事があったり、困難を偶然の何かで乗り越える事ができた時は、自分を過信せず、もしかしたら誰かの力が働いて救ってもらえたのかもしれない。と、少し立ち止まって出来事に感謝できるような人間でありたいと思う。
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